丸谷秀人のブログ

エロゲシナリオライター丸谷秀人の棲息地。お仕事募集中

参加作品

※この記事は一番上になるようになってるはず……。

 

 お仕事募集中。プロット段階からお引き受け出来ます。

 

 知り合いにこのブログを見せたら

「自分がシナリオ書いた作品の一覧くらい書いておけば?」と言われた。

 もっともである。

 今まで書いてきた貧弱な記事を見ている限り、猫の額ほどの庭をたまにいじる暇人としか見えないだろう。

 というわけで、今までシナリオライターとして関わせてもらった作品名を発売もしくは提供した最近作から順番に列挙してみる(リメーク作品は数えず)。

 

2024  「鏖殺ノ乙女」

2022  「魔法少女消耗戦線 another record -ちいさきものたちのゆめ-」 

2021  「コイ×ミツ~八重練紗祈と赤い糸の王子様~

      「魔法少女消耗戦線DeadΩAegis

2019  「ガールズブックメーカー」 

2017  「あぶのーまるらばーず」

2016  「ハナヒメ アブソリュート

2013  「ひめごとユニオン」

2012  「太陽のプロミア Flowering Days」

2011  「太陽のプロミア

      「神聖にして侵すべからず

2009  「仏蘭西少女」

      「しろくまベルスターズ」

2008  「ティンクルくるせいだーす

2006  「遥かに仰ぎ、麗しの

2005  「ゆのはな

2003  「SEX FRIEND」

2001  「奥さまは巫女」(ぷりずむぼっくす収録)

1999  「SEEK2」

      「ドライブ ミー クレイジー

1998  「MAID in HEAVEN」

1997  「女郎蜘蛛」

1996  「SEX2」

      「PILCASEX」(オムニバスのうち2本『犬』『輪恥』)

      「核融合少女リップルちゃん」

 

      「スーパーエレクト大戦SEX」

以上。

 

 

 

小説と私。婚約破棄って素晴らしい。

 

 仕事がない。本当に仕事がない。

 

 ここ数年、仕事がない時には、ちょこちょこ小説を書くようになった。

 

 実を言うと、長い間、小説というものが書けなかった。

 

 初めて小説というものを書こうとしたのは、中学の時に、星新一を読んで『これなら私にも書ける!』と思ったのがきっかけだった。

 

 星新一にハマッタ人間がおちいりがちな錯覚である。

 

 根拠のない自信を原動力に書き上げた。もちろんショートショートだ。

 

 どういう話だったかは忘れたが、つまらなかったことだけは強烈に覚えている。

 

 分厚い黒歴史の忘れたい1ページだ。

 

 それ以降も、ぽつりぽつりと小説らしきものを書いたが、まぁ、どれもひどい。

 

 なぜか、つまらなかったりひどかったりするのは判る。それも判らなければ幸せなのだが、なぜかそれだけは判ってしまう。

 

 高校の時、初めて、ちょっとだけ面白い、と思えるものが一個書けたが(書けたつもりだったが)、それ以降は、また、なんにも書けなくなった。

 

 大学では、一応、SF研究会というものに入っていたので、文章は書いていたが、小説は書かなかった。正確には書けなかった。

 

 私はそれなりに本を読むので、自分の書いたものを、好きな作家の書いた作品や、好きな作品と比較してしまう。当然、圧倒的に見劣りがするのでめげる。

 

 だから書けないし、書く気がなくなるのだと、思っていた。

 

 

 それなのに、なぜか、シナリオライターになってしまった。

 

 シナリオライターになったら、お仕事の一環として作品の外伝やこぼればなし的なエピソードを書くことはあった。

 自分で言うのもなんだけど、結構うまく書けたものもある。

 

 だけどそれは、あくまで本編でキャラや設定が出来ていたから書けた、という感じでしかなかった。

 

 不思議なのは、エロゲのシナリオも小説も物語という点では変わりがないのに、シナリオは書けて、相変わらず小説は書けないことだった。

 

 何度も挑戦したが、なぜか、書けない。

 

 比較してしまうから書けないのなら、シナリオも書けないはずなのだが……。

 

 実は、親切な人の紹介で、出版社の編集さんと何度か会わせてもらったこともあるのだが、「何を書きたいんですか?」「書きたいテーマはなんですか?」と聞かれると、途方にくれてしまうのだ。

 

 私が途方にくれているうちに、編集さんはどこかへ行ってしまうのだ。つまり見捨てられたのだ。

 

 仕方ないけど。おごってもらったご飯はおいしかったけど。さびしい。

 

 こうして私の黒歴史がまた1ページ。

 

 そのうち朧げながら判って来たのは、どうも私は、最初に枠みたいなものがないと書けないらしいということだった。

 

 エロゲには枠があるのだ。

 

 絵師さんの絵とか、ディレクターさんのひとこととか(『浅草で縄で大正っていうのはどう?』『避暑地の森に麦わら帽子をかぶったロシア美少女が立っているんだよ』みたいな)、スタッフさんとの話し合いで浮かんだイメージとか、ジャンルとか、イベントCGの枚数とか、声優さんとか。

 

 いったん枠が決まれば、それを満たすようにして、いろいろなものを流し込んでいく。ゼリーみたいな作り方である。

 

 その枠があるので、関連SSも書けるというわけ。

 

 ところが、自分一人で小説を書こうとすると、それが、ない。

 

 もちろん、自分で枠を作って書こうともしたのだが、今度はこれが、がちがちの縛りになって書けない。

 

 超合金製の枠で、息苦しい事このうえない。殴ると痛い。

 

 ほどよく緩くて、いろいろなネタが盛り込めて、だけど、枠として機能する。そんな枠がどこかに落ちていればいいんだが、もちろん、そんなものは……。

 

 あったのだ。

 

 それが、なろう、にあったのだ。

 

 ある日、小説家になろう、を暇つぶしに読んでいたら。

 

 妙に『婚約破棄』を扱ったのが多いのに、気づいたのだ。

 

 自分だったら、どんなの書くかな? って、ぼんやり考えていたら、パッと浮かんで、たいした苦労もせずに一気に書けてしまったのだ。

 

 あれ? それなりに面白いような……。

 

 しかも、投稿したら、なんと! 

 

 それなりに評価された! されてしまった!

 

 感想なんかももらえてしまった! ひゃっほー♪

 

 びっくりであるし、当然ながらうれしかった。

 

 もちろんこれはビギナーズラック的なところがあり、それからは、受けたり受けなかったり、全然受けなかったり、つまらんとか気持ち悪いと言われたり、黒歴史にしたいと思ったりと、道は険しい。修行である。

 

 だが、書けたのは確かだ。

 

 

 なぜ書けたのだろう?

 

 

 なろうにおける『婚約破棄』というのは、一種の様式美である。 

 

 今は、当時より、ひねった作品が増えたが、それでも黄金パターンがある。

 

 頭の悪そうな美少女を腰にぶらさげたイケメンが、自分の婚約者に対して、婚約破棄を宣言する。これである。

 

 この様式が素晴らしいのは、キャラの設定や、婚約破棄をされた側の対応で、千変万化する話を作れることである。

 

『ほどよく緩くて、いろいろなネタが盛り込めて、だけど、枠として機能する』

 

 まさにぴったり。

 

 というわけで、私は、仕事がひまなとき、逆に逃避したいくらいに何も浮かばない時には、小説を書くようになった(もちろん書けないこともある)。

 

 少なくとも、高校の時になぜか一個だけ書けた『そこそこ面白いかもしれない小説』くらいには面白い、ような気がする。

 

 下記のリンクから行けるようにしたので、お暇な方は読んでくださるとうれしいです(書くモードが違うので、ペンネームも変えました。あと18禁じゃあないです)。

 

隅野せかいのWebコンテンツ | アルファポリス - 電網浮遊都市 -

 

 でもほんと、婚約破棄って素晴らしいです。

 

 こんな私にも小説を書けるようにしてくれたんですから!

 

 現実には、やらないほうがいいと思いますけどね。

 

 

 

 

そうか……もう13年も経ったのか。

 ふと。

 昔、自分が参加した作品を検索したら、発売されてから13年も経っていることに気づかされた。

 

 13年! 13年ですよ!

 オギャアあと生まれた子供が中学一年になってしまう歳月!

 私も年をとったもんだ。老兵。

 消え去るのが恰好いいのだろうけど、生身の人間だとなかなかそう恰好よくもいなかいわけで。

 

 ちなみに検索したのは『太陽のプロミア』という作品。

 私は、メインライターではなかったんですが、キャラクターにはかなり思い入れがあります。なんせFDも書いたからね。

 しかもFDでは本編で担当キャラじゃなかったキャラも書きましたし。

 

 特にアマリというキャラは、多分、もう一度彼女を書けと言われれば、多分書けるくらいに好き。

 

 発売後、自分の担当したルートを十回以上はプレイ(本編もFDも)したくらいに好きです。パソコンが代を重ね、OSも変わったら、数年前ついにセーブが出来なくなって遊べなくなりましたが……。再インストールしても、だめなんでしょうね……。テキストも何台か前のパソコンがウィルスにやられて、暗号化されて読めなくなってしまったし。

 

 13年かぁ……一緒にゲームを作っていた人たちが、ひとりまたひとりと消えていきましたなぁ……みんな早死にしてしまって……歳月というのは残酷なもんです。

 

 でも。『太陽のプロミア』のメインの椎原氏は生存しているらしいので、うれしい。

 それに、彼が今でも自分の作ったゲームが相変わらず好きらしいのも、うれしいことです。みんな『エロゲなんて関わっていませんでしたよ』みたいな顔して他ジャンルで活動してる人ばっかりですから(個人の感想です。エロゲ以外は書く能力がない私のひがみで歪んでます。多分)。

 

 まぁ向こうは私がどうなっていようと何とも思わないだろうけどね。

 

 いかんね。歳をとると、何を言いたいのかよくわからない牛のヨダレめいたダラダラした文を書くようになっちまって。

『鏖殺ノ乙女』体験版公開されました。

 

奥さん。『鏖殺ノ乙女』の体験版が出たそうですよ。

そうです。あの『魔法少女消耗戦線シリーズ』を出したmetalogiqの新作なんですよ!

体験版とはいえど、量はたっぷりありますよ! 大盛ですよ!

 

なんとこの作品! スタッフが豪華なんですよ!


上田画伯のキャラデザで、原画ももちろん上田画伯! もうそれだけで触れる価値があるんですよ奥さん!

音楽も『魔法少女消耗戦線』と同じ宮内信子先生!

そして主題歌は電気式華燐音楽集団!

声優さんもみんな熱演!

 

しかも、しかもです。

 


こんなに目もくらむばかりに豪華絢爛なのに……

 


タダなんです! タダ! 無料! 無料なんです! お金を払わずに遊べるんです!

体験版は無料なんですよ奥さん!


そんなわけなので、とりあえず、ちょーっとでいいですから、触れてみてはみませんか!!

 


『鏖殺ノ乙女』をよろしく!

 

下にリンクがあるんで、そこからダウンロードできますよ!

していただけるとありがたいです! 感謝感激です!

 

ただし、18禁なんで、18歳未満の方々は、涙を呑んで我慢してくださいね。

 

metalogiq.jp

鏖殺ノ乙女

『鏖殺ノ乙女』の音声収録終わりました。

毎度のことながら声優さんというのは、すごいですね。同じ人間とは思えないです。

 

音声収録が終わっているということは、シナリオは完成しているということなのですよ。

特典用のSSも書いてしまったし。

つまり、シナリオライターであるわたしは失業――お仕事募集中なのです。


はぁぁ……仕事欲しいなぁ。

 

修行である。

最近、すみっこでこそこそと小説を書いている。

いわゆる、なろう、である。

あの『小説家になろう』で書いているのである。

 

ペンネームである。

 

んで、全くうけない。

日間ベスト10に四回くらい入ったが、それだけである。

『所詮、虚名がなければこんなものだよな』と、我が身を振り返る日々である。

 

手を抜いているわけではない。

日々、なにがうけるのだろうか、と投稿作品を読みながら、受けるツボを探して書いているのである。

 

修行である。心を無にして読むのである。

書けない日も多い。それもまた修行である。

 

いろいろ読んでいて思うのは

『きっとみんなストレスフルな生活をしているのだろうな』

これである。

 

信賞必罰にこだわる人が多いのは、そうでない現実があるからだろうし。

主人公が万能感に満ちているのは、日々自分の無力さを感じているからだろうし。

主人公に『隠れた能力』だの『有力な後援者』だのが出てくるのも、同じなのだろう。

 

生きにくい世の中である。

 

修行の道はきびしい。

だが夏が終わると、少し楽になるのがうれしいのである。

 

 

 

魔法少女消耗戦線 another record -ちいさきものたちのゆめ-

というわけで、発売から3ヶ月経ちましたが、新作が出ました。

魔法少女消耗戦線 another record -ちいさきものたちのゆめ-

魔法少女消耗戦線 DeadΩAegis』のファンディスクです。

 

考えてみれば、ファンディスクをほぼ全てひとりで書いたのは初めてです。

 

ファンディスクなので『魔法少女消耗戦線 DeadΩAegis』をプレイしていないと

なんのことやらわからない話ばかりです。

 

というわけで、ファンディスクが出たのを機に『魔法少女消耗戦線 DeadΩAegis』を買うというプレイスタイルもありですよ。本編とファンディスクがセットになったヴァージョンもあるのでお得です。

 

買って下さるとありがたいです。