丸谷秀人のブログ

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くさくないよ。

 なんでウンコは臭いのだろう。

 いきなりバカだと思うでしょうが、不思議なものは不思議なのでしょうがない。

 進化論によればその環境に生き残り易いように動物は変わっていく。変わった動物は変わらなかった動物より多くの子孫を残す。そして子孫が生き残る率の僅かな差がつもりつもってその動物が数を増やし変わらなかった奴らを圧倒していく。すなわちこれが進化である。ある種類の鳥がいるとして、ちょっとした突然変異により周りより僅かに目が良くなれば、周りの奴らよりエサを見つけるのも天敵を見つけるのも早くなり生き残る確率が高まり、子孫を作る可能性も高まり、少しでも多く子孫を作れば、子孫が残る確率も高まるのだ。

 進化したほうが進化していないより優れているわけではない。生き残る率が高いだけだ。アフリカでは赤血球の能力が先天的に低い人が多いという。これは能力の低い形状をもつ赤血球を保持していると風土病にかかりにくいからで、運動能力等にはマイナスにしかならない。生き残り易いということが全てなのだ。

 なぜそれが冒頭の疑問につながるかと言えば、動物はみんなウンコの処理に苦労しているからである。ウンコは大抵臭い。どんな動物でも臭い。排泄物一般が臭い。どの動物も身を守るためにウンコを隠したり埋めたり特定の場所でしかしないようにする。そうすることでニオイの痕跡から自分が見つからないように務めているわけだ。

 とするならば、

 少しでもウンコが臭くない個体は、普通にウンコが臭い個体より生き残る確率が高いのではないだろうか? とすればウンコが少し臭くない個体が増え、それが種族全体になった時、その中から更に臭くない個体が優位になり子孫を多く残し……ということを何十万年と続けていたら、ついには無臭のウンコをする個体のみの種族が出現するのではないだろうか?

 だが現にウンコは臭い。うちのベランダに侵入してきた野良猫のウンコは臭かった! ちりとりで始末したらちりとりも臭くなった! 洗いながら頭に浮かぶ、なぜだ? 何万年も時間はあったのだからウンコが臭くない種族が世界を埋め尽くしているはずではないだろうか。これは進化の怠惰ということなのではないか。猫よもっと進化せい!

 いや待て、猫ばかり責めても仕方がない、そもそもこの人間も含めてウンコが臭くない種族というのは存在するのだろうか? ウンコの中にいい香りのするコーヒー豆が混ざっている動物がいるというが、それはたまたまそのコーヒー豆を食べるからにすぎない、別にウンコに芳香を混ぜようとしているわけではないし、そもそもいい香りだろうが悪臭だろうが、周りにニオイを放出していることには変わりない。草食動物は肉食動物よりウンコが臭くないというが、臭いことには変わりない、ストレスがたまらなければ臭くないという話もあったけど無臭になるというわけではないらしい。究極にストレスがなくなれば臭くなるなるのか? そうだとすると悟った行者とか聖人とかのウンコは臭くないのだろうか。臭いウンコをする行者や聖人は悟りを開いていないうそつきなのだろうか。トイレで見分けがつくのか。いや嗅ぎ分けか。

 真の聖人や行者が臭くないとしても、スーパーやホームセンターへ行けば芳香剤や脱臭剤を山ほど売っているから臭い人のほうが圧倒的な多数派なのだろう。もしそうでなければウンコが臭い人は迫害され、大虐殺とかされているだろう。みんな臭いからこの程度で済んでいるのかも知れない。臭くてよかった。

 

 なぜウンコは臭いのか? 臭くならないように進化していないのか?

 臭くても臭くなくても生き残る率が変わらないのだろうか?

 肉食動物は概して臭覚が発達しているから、ほんの少し臭いが薄れた程度では生き残る率に変わりがないのかもしれない。なるほど、思いつきにしてはそれなりに理屈が通っている気がする。が通っているだけにつまらない。

 臭いを消すような進化は起こりにくいのだろうか? まだその偶然が起こっていないだけなのでは?

 だが時間ならウン億年はあった。生物には時間がたっぷりあったのだから、なにやらよく判らない共生細菌だのを腸に繁殖させたりして無臭化する時間はたっぷりあったんじゃあなかろうか。

 実はもう進化の真っ最中なのではないか? 絶賛進化中。

 確かに、今の人間も含めた動物どものウンコは臭い、ついでにオシッコも。だが昔はもっと臭かったかもしれないではないか! 化石に悪臭は残らない、恐竜の骨を掘り出したら骨や地層の隙間にたまった悪臭が噴き出して来た、なんて話しは聞いたことがない。臭いも鳴き声も化石には残らない。

 進化というやつは勤勉である。それでもウンコは臭いままだ。だがそれでも進化しているとすれば、昔の地球は悪臭ですごかったのだ! 恐竜とかもう物凄い臭い! 今の人間がタイムマシンで恐竜の時代へ行ったら、マシンから降りた瞬間、悪臭で死ぬほど臭かったに違いない。化石に残っていたら発掘隊が瞬時に全滅するほど臭かったのだ。

 それから億年の時をかけて、人が瞬時に卒倒しない程度に臭くなくなったのだ!

 とすれば、今から何十億年後。太陽が膨張し地球の表面が焼けただれる寸前。最後に残った究極の生物は……なんのにおいもしない奴らに違いないのだ。

 

 そういえばシンゴジラで、誰もゴジラのにおいの話をしていなかった。

 究極の生物は臭わないからか。なるほど。

 

 

 

 

 

 

 

 

  

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